直積法とは,内側に直交配列表または要因配置計画のM個の実験,外側に直交配列表または要因配置計画のN個の実験をわりつけ,その組み合わせのM×Nのデータを解析する手法です.
直積法を用いると,内側に割付けた要因と外側に割付けた要因の間の全ての交互作用を評価することができます.よって,例えば,内側に制御因子を,外側に標示因子や誤差因子を割付け,制御因子と標示因子・誤差因子の間の交互作用を評価したり,それに基づいてロバストな最適条件を求めたりすることができます.
No. | 列番 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 A |
2 B |
3 A×B |
4 C |
外側計画 | ||||
D1 | D2 | D3 | ||||||
内 側 計 画 |
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 44.28 | 49.10 | 70.66 |
2 | 1 | 1 | 1 | 2 | … | … | … | |
3 | 1 | 2 | 2 | 1 | … | … | … | |
4 | 1 | 2 | 2 | 2 | … | … | … | |
5 | 2 | 1 | 2 | 1 | … | … | … | |
6 | 2 | 1 | 2 | 2 | … | … | … | |
7 | 2 | 2 | 1 | 1 | … | … | … | |
8 | 2 | 2 | 1 | 2 | 18.90 | 41.51 | 43.46 |
StatWorks/V5マニュアルより一部を抜粋・加工した直積法の解析事例です.
「直積法」で分析可能な因子数,計画種類などは下表の通りとなります.
No | 設定項目 | 仕様 |
---|---|---|
1 | 因子数 |
|
2 | 計画種類 |
|
3 | 変数指定 |
|
また,「直積法」の解析結果画面のタブ構成と各タブの主な出力項目,統計量は下表のようになります.
No | グループ | タブ | 主な出力項目・統計量 |
---|---|---|---|
1 | 実験データ | 実験データ | 実験条件,特性値 |
2 | データプロット | 要因毎のデータプロット,実験No毎のデータプロット | |
3 | 統計量 | データ数,平均 | |
4 | 因子名・水準名 | 特性名,因子名,水準名(編集可) | |
5 | 分散分析表 | 分散分析表 | 分散分析表(平方和,自由度,分散,分散比,p値,寄与率) |
6 | 推定値 | 推定値プロット | 推定条件一覧グラフ,要因効果図 |
7 | 推定値 | 母平均,95%信頼区間,95%予測区間 | |
8 | 差の推定 | 母平均の差(点推定値,95%信頼区間),lsd,検定結果 | |
9 | 残差 | 残差一覧表 | 実測値,推定値,残差,残差t値 |
10 | 正規確率プロット | 残差t値の正規確率プロット |
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※直積法,累積法,CAID(多肢層別分析)については,有償サポートサービス契約者向け,アップデート版向けの機能となりますので,体験版ではご利用いただけません.
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