「JUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2」(読み方:ジューススタットワークスきかいがくしゅうへんアールツー)は,2020年6月18日発売の新製品です.
JUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2は,2019年4月25日に発売された「JUSE-StatWorks/V5 機械学習編」のバージョンアップ製品となります.
本ページでは,従来のJUSE-StatWorks/V5 機械学習編の機能も含めたJUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2の内容をご紹介します.
IoT(モノのインターネット)やセンサー技術が向上する中で,非常に高い予測性能を持つことから「機械学習」が注目され,様々な分野での活用が進められています.
開発製造や品質管理分野においても,製造工程や市場から大量のデータが収集できるようになり,現場の技術者が自らデータ解析を行い,問題解決や課題達成することが求められるようになりました.その中で,基本解析,多変量解析や実験計画法などの従来のSQC手法と同様に,機械学習手法に対するニーズが高まっています.
この度,IoT時代の到来を迎えて,より精度の高い予測や柔軟な解析をするための新たな解析手法群を搭載した「JUSE-StatWorks/V5機械学習編R2」を発売しました.
「JUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2」は,StatWorks/V5の画面構成や操作性を継承しつつ,技術者が自分のパソコンを用いて機械学習手法が使えるパッケージです.データクリーニングから,データ可視化,情報要約,層別,分類,予測,外れ値検出,因果分析等の豊富な機能を搭載しています.
R2では従来の機械学習編に搭載されていた手法に加え,二値(例えば良品/不良品など)や多値を予測するロジスティック回帰分析に正則化を加味した「正則化ロジスティック回帰分析」,対象データの所属クラスを近くにあるk個のデータの多数決から推定する「k-近傍法」,解析データを学習データとテストデータに分割する「データ分割」などの機能を追加搭載しました.
是非この機会に,機械学習手法をご活用ください.
問題解決のための機械学習入門
①正則化回帰(lasso回帰,ElasticNet)/②ランダム・フォレスト,サポートベクターマシン(SVM)/③混合ガウス分布,glasso
JUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2 カタログ(PDF)
研究開発,生産技術,製造管理,品質改善などの問題解決(予測や要因解析,異常検知,解釈支援)等
本ソフトウェアに必要な環境についてはJUSEパッケージ 稼働環境・対応OSと取扱データをご覧ください.
製品価格については製品価格表ページをご覧ください.
スタンドアロン版の場合,StatWorks/V5シリーズがあらかじめインストールされているPCへ機械学習編R2を追加インストールすると,元のメニューに機械学習編R2の各手法が追加されます.
既にお持ちの製品がネットワーク版の場合,導入には以下の2通りの方法があります.
「JUSE-StatWorks/V5 機械学習編R2」は以下の手法を搭載しています.各手法の詳細については機械学習手法ページをご覧ください.
分類 | 主な搭載手法 |
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基本処理 | ファイル入出力 ワークシート 基本解析,検定・推定 |
データ前処理 | データクリーニング データ分割 |
データ可視化 | モニタリング 濃淡散布図 密度プロット 等高線図 時系列グラフ |
情報要約 | カーネル主成分分析 |
層別 | 混合ガウス分布 |
正則化回帰 | リッジ回帰 lasso回帰 Elastic Net 正則化ロジスティック回帰 |
分類・予測 | k-近傍法 サポートベクターマシン(SVM) ランダム・フォレスト |
外れ値検出 | 1クラスSVM |
因果分析 | glasso |
モデル評価 | 予測判定グラフ 誤判別表 |
機能 | 特徴 |
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データ分割 | データを学習データとテストデータに分割するフラグを出力できます |
モニタリング | ヒストグラムや散布図などによるデータの可視化や注目すべきグラフを抽出できます |
時系列グラフ | 時系列データの可視化や時系列グラフの層別表示ができます |
正則化ロジスティック回帰 | ロジスティック回帰分析に正則化項(L1正則化項,L2正則化項)を追加した分類手法です.変数の数がサンプル数よりも多い場合も予測式を得ることができます |
k-近傍法 | 各サンプルの予測を近傍の情報から行う分類手法です.最もシンプルな分類手法であり,他の分類手法に対するベンチマークとして活用することもできます |
予測判定グラフ | 実測値と予測値との一致度合いを視覚的に確認できます.複数の予測モデルから得られた予測結果を比較することができます |
誤判別表 | 実測カテゴリと予測カテゴリの一致度合いを確認できます.複数の予測モデルから得られた予測結果を比較することができます |
予測手法共通 | 「モデル評価方法」ダイアログの最終評価用サンプルの確保方法として「データ分割」で出力したデータ分割フラグ(学習/テスト)が指定できるようになりました |
全般 | 機械学習編グラフの線・プロットなどの属性(色・形状など)が変更できるようになりました |