解析線図とは,信頼性データの特性を見るために故障モード別,あるいは機種別等で全体図を一覧で表示し,小さい順に故障時間をソートして比較し,傾向などを見るものです.
また,一覧図の中からいくつか選択して拡大表示も行います.
10個の故障データがあります.1列目はサンプル名(サンプル名),2列目は故障時間(量的変数),3列目は故障モード(質的変数)です.
故障モードとは故障状態による分類をいいますが,観測を打ち切ったデータの故障モードは「正常打切」とします.故障モードは質的変数とするので入力時には数値と対応させますが,本システムの信頼性解析では「正常打切」の故障モードのカテゴリ番号を「1」とし,故障の種類はカテゴリ番号「2」以降を使用します.
メニューバーから[手法] - [信頼性解析] - [グラフによる観察] - [解析線図]を起動します.変数の指定画面でサンプル名の「サンプル名」,量的変数の「故障時間」,質的変数の「故障モード」を指定します.
図2.変数の指定
「属性の指定」ダイアログが表示されますので,解析線図に表示させる内容の確認をおこないます.正しく設定されていれば「次へ」ボタンを押します.
故障モードごとの解析線図が表示されます.
故障時間が小さい順にソートしたい場合はツールボタン「昇順ソート」 を押します.逆に,もとの番号順にソートしたい場合はツールボタン「番号順ソート」
を押します.
グラフを拡大表示させます.グラフを1つ選んでクリックし反転させた状態で,メニューボタン「拡大」を押します.ここでは正常打切のグラフを拡大します.
上から,80,100,130,190,32,…の故障時間を線で示しており,正常打切のデータには○印が付いています.
解析線図から,100時間以下で故障しているものが多く,故障時間540時間が他の故障時間と比べて非常に大きいことが読み取れます.
※ 「画面はJUSE-StatWorks/V4.0のものです」
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