親和図法は,未来,将来の問題,未知,未経験の分野の問題など,もやもやとして,はっきりしない問題について事実,意見,発想を言語データとしてとらえ,それらの相互の親和性(似通っている,関係が強い等)によって統合した図を作ることにより,解決すべき問題の所在,形態を明らかにしていく方法です.通常KJ法と言われます.
ブレーンストーミングの際に,多数の参加者から出された大量のアイディアを付箋やカードなどに記録し,共通性のあるものをグルーピングし,グループの特徴がよくわかる見出しをつけることによって,問題の構造あるいは思考プロセスを支援することができます.
「女性客にとって使いたい乳液とはどんなものか」をテーマに,親和図を使って意見を整理します.
メニューバーから[手法選択]-[新QC七つ道具]-[親和図]を起動します.
ブレーンストーミングで出た意見を親和図のカードに入力しましょう.
例えば「つけごこちがよい」というカードを作るとします.ツールボタン「新規カード作成」を押すと「新規カードの作成」ダイアログが表示されますので,タイプを「カード」とし,カードの内容に「つけごこちがよい」と入力します.「OK」ボタンを押すとカードができあがります.
同様の操作を繰り返し,意見のカードを作っていきます.
次に,似た者同士のカードをグループ化しましょう.
カードはマウスのドラッグで簡単に移動させることができます.似た者同士のカードを近くに配置した上で,ツールボタン「グループ化」 を押し,グループ化したいものを囲みます.(通常の編集に戻りたい時はツールボタン「通常編集」
を押してください.)
ここでは4つのグループを作りました.
グループ化したカード群に標題を付けます.
グループ化の線の内側をダブルクリックすると「新規カードの作成」ダイアログが表示されますので,タイプを「標題」とし,カードの内容に標題を入力します.それぞれ「宣伝」,「値ごろ感」,「効き目」,「五感」という標題を付けることにします.
以上で,親和図は完成です.
※ 「画面はJUSE-StatWorks/V4.0のものです」
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