六一学者 - 吉澤 正氏
(第10回JUSEパッケージ活用事例シンポジウムにて)
筆者は,最近クォリティマネジメント辞典(日本規格協会発行)の編集にあたったが,その本が出版されて手許に届いたとき,本の腹に一つの分布関数を発見して,うれしくなった.
本の腹には,五十音のあ行,か行,さ行,…と“あかさたなはまやらわ”別に下図のようなマークが入れられていたが,それは,行別の頁数分布を示すと同じに,累積の分布関数になっていた.
この図に対応する頁を調べて見ると,次のようになった.
行 | 最初の頁 | 行別頁数 |
---|---|---|
あ | 9 | 65 |
か | 74 | 127 |
さ | 201 | 128 |
た | 329 | 60 |
な | 389 | 20 |
は | 409 | 86 |
ま | 495 | 23 |
や | 518 | 10 |
ら | 528 | 24 |
わ | 552 | 5 |
ん(最終頁) | 557 | 0 |
このデータを図に描くと,下のようになる.
これを,普通のヒストグラムで図にすると,下のようになる.
パレート図にしてみると,下図のようになるが,上位のさ行,か行,は行で62%をしめている.なぜか,は行が意外に多いようであるが,一般の国語辞典での分布と比べてみると面白そうである.
他の辞典との比較は,次回に行いたい.
2004年6月2日掲載
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